「フレクセル」は1960年代初めに英国最大の化学会社「ICI社」によって開発されました。開発を担当したのはスコットランドにある「ICI社」の「ノーベル・ディビジョン」です。 「ICI社」の化学者、グラスゴー大学の建築家、遠赤外線の専門家、電気技術者などがチームを組み、最良の「面状発熱体」の開発に取り組んだ結果、「フレクセル」は誕生しました。 |
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最初に開発された「フレクセル」マーク1はシリコンゴムをバインダーとして、ガラス繊維布にカーボンを焼き付けた製品でした。 その後平均耐用年数が約100年という英国住宅に対応すべく、シリコンゴムを、より耐久性のあるテフロンにかえ、現在の「フレクセル」マーク2に改良されました。 「フレクセル」は当初、天井暖房を目的に開発されました。 その後、床下に敷設しても同様の効果(遠赤外線の放射)があることから、床暖房としても広く用いられるようになりました。 1978年、「ICI社」の技術者、営業担当者がそのまま引き継ぐ形で、「フレクセル」の製造及び販売権が「ICI社」より「フレクセル・インターナショナル・リミテッド社」へライセンスされました。 1980年代に入ると、「フレクセル」の優れた性能が認められ、欧州を中心に急速に普及しはじめました。1985年には、英国の輸出貢献企業として、「フレクセル・インターナショナル社」に女王陛下からクィーンズ・アウォードが授与されました。 |
日本における本格的な販売は、1987年からです。 翌1988年より4年間、日本スピンドル製造株式会社(東証1部上場企業)が販売を担当しました。 1997年には「日本フレクセル株式会社」が設立され、日本でのより積極的な販売活動が開始されました。 |